お知らせ詳細
医療のはなし 冬におこりやすい病気②
2017/02/15
入浴に関する注意
入浴中の突然死などは皆さまもよくニュースなどでみかけるのではないでしょう
か?一般的には
・脱衣場と浴室の寒暖差
・浴室と浴槽の寒暖差
が急激な血圧の変化に繋がり、心筋梗塞や脳卒中の確率を高めると言われています。
取りうる対策としては
・脱衣場あるいは浴室に暖房がある場合は積極的に使用し、温度を同じくらいに揃える
・お湯の温度を熱くしすぎず(41℃以下)、入浴時間を長くしすぎない(10分前後)
などがあります。
但し、注意して頂きたいのは癌やその他の病気で死期が迫っている人でもお風呂を本当に楽しみにしている方がいるということです。入浴時の突然死を極度に恐れるあまり、その様な方々の入浴の楽しみを介護者や医療者が奪ってしまうという場合も残念ながら存在します。元気な人の突然死は勿論避けるべきことですが、上記の注意点に気をつけながら介護が必要な方々の入浴の楽しみにも配慮していければと思っております。